なかじましんや 土曜の穴

毎週 土曜日 11:00〜13:00
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ゲスト・神野三鈴さん

 3月5日のゲストは
 長年、舞台を中心に活躍され、
 去年、ついに映画デビューを果たされた
 女優の 神野三鈴さん。

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 「井上ひさし作品」の常連で、
 また、三谷幸喜さんや
 劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 といった名だたる演出家の舞台で
 活躍を続けていた神野三鈴さんは
 去年、中谷美紀さんとの二人芝居
 『メアリー・ステュアート』に出演し
 話題を集めたほか、
 映画にも初出演。
 『日本の一番長い日』
 『駆込み女と駆出し男』の
 2作品でそれぞれ
 印象的な役を演じられました。

 放送では"演技"についてのことや
 往年の名CM出演のエピソード、
 ジャズピアニスト・小曽根真さんとの
 結婚生活のことなどもお聞きしました。

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  声色の幅は、人生の幅

 二人舞台『メアリー・ステュアート』では
 「ドスの効いた」声・演技を
 中島信也さんの印象に残した神野さん。

 声色の使い分けについて
 語ってくださいました。

(神野)「作品のたびに全く違う
     キャラクターになりますよね。
     その人が生きてきた
     役の人の"背景"で
     『声』ってあると思うんです」


 狭い世界で生きてきた人と比べ
 様々な人生を送ってきた人では
 その時々で声色も様変わりするはず。

(神野)「ひとつの役の中で、
     いろんな声を使って『役』で
     声って決まってくるんですね」


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  「井上ひさし作品」舞台裏

 神野三鈴さんに
 「井上ひさし作品」特有の
 苦労をお聞きしました。

 上演日が近づき、稽古が始まる
 直前になって台本が完成することが
 日常的だった井上ひさしさんの
 
 日常的だった井上ひさしさんの作品で
 セリフや内容を頭に叩き込む方法は?

(神野)「半分アスリート系に
     なってきます」


 FAXで送られた台本(原稿)は
 コピー機の熱を帯びて
 温かい状態で稽古場に届くそうです。

 稽古の合間に
 夢中になって読み込み、
 その面白さが佳境になったところで
 『つづく』――となっていて・・・

(神野)「あと4日で(公演初日で)
     幕が開かなきゃ
     本当に楽しい
     連載の読み物(笑)
     やらなきゃいけないので
     笑ってられない・・・」


 最も「難しい」ことは
 「笑い」が入ること。

(神野)「間(ま)と、相手役との呼吸を
     笑いにまで昇華するのは
     一 番 大 変 で・・・」


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  不朽の名CMに出演

 サントリー「オールド」の
 名作CMシリーズで
 神野三鈴さんは
 長塚京三さんとの共演で
 CMデビュー。(1994年)

 実年齢では約20歳上
 長塚京三さん演じる「課長」との会話で
 20代の神野さん演じる部下のOLが

 「若い子は、もういいんです」

 と意味深に語り、課長は心がざわく――
  (その後、一人になった帰り道
    浮き立つ心情を表すように ジャンプ!)
 『恋は、遠い日の花火ではない。
  ~ 若い子はもういいんです篇』

 に出演。 (CM監督:市川 準さん)

 実生活では、CMの撮影直後、
 5歳上のある方とご結婚され渡米。

(神野)「(CMシリーズの中で)
     『若いやつは いい
(興味ない)
      言ったじゃないか』と
     市川さんにも長塚さんにも
     すごい怒られました(笑)」


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  小曽根真さんとの結婚生活

 トークの途中で一曲
 お聴きいただいたのは
 『Before I was born』

 演奏は、
 ジャズピアニストで
 神野三鈴の夫でもある
 小曽根真さん。

 トークが再開されて中島さんは・・・
 (白々しく)「神野さんとご関係が?」

(神野)「拷問のようです(笑)」

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 女優とピアニスト――という
 表現者同士の結婚生活は
 刺激がある一方で、
 「ウソがつけない」(すぐバレる)
 という一面もあるとか。

(神野)「"表現する"って
     全部出ちゃうじゃないですか。
     ぶつかる時は
     とことん激しくぶつかるので
     大変です。だけど面白い」


 「夫婦」は「他人」よりも
 仕事についての意見を
 ハッキリ口にするケースが
 多いかもしれません。
 中島家でも
 新作CMがオンエアされると・・・

 「ええやろ?」
 「んんん・・・どうかな」(奥様)
 「どうかな?」
 「どうだろ」(奥様)
 といったやりとりがあるそうです。

(小尾)「厳しい!」

(神野)「"表現物"があると
     ツッコみますもんね。
     若い頃、朝まで反省会を
     したこともありました。
     でも逆に、お互い
     リスペクトを持ってることが
     わかっているので、
     そこは信頼はあるんですけど」


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  神野三鈴さんの最新情報

 舞台『アルカディア』

 ■ 作 :トム・ストッパード

 神野さんが演じるのは「伯爵夫人」。

(神野)「(私が)伯爵夫人って、
     舞台ってすごいでしょ」


 ■日程:4月6日(水)~30日(土)
 ■会場:Bunkamura シアターコクーン

  一般前売りチケットは完売
  立ち見の前売りチケット発売が決定

 立ち見前売りチケットの発売日や
 公演日程など
 詳しくは こちら をご覧ください。

 そのほか神野三鈴さんの最新情報は
 神野三鈴オフィシャルサイト
 ご覧ください。

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