この日のゲストは
上方落語の"爆笑王"
落語家の桂雀々師匠。
13歳で落語と出会い
16歳で桂枝雀師匠に入門。
芸歴35周年となる2011年に
51歳で東京に上方落語を広めるため
上京された桂雀々師匠に
落語や観客の
東西の違いを伺ったほか
関西で育ち上京した共通点のある
中島さんとともに
大阪の"女子のおそろしさ"の話題で
盛り上がりました。
■ キャラクターの演じ分け ■
中島さんが雀々師匠の落語で
驚いたのは
キャラクターの演じ分けの見事さ。
(中島)「"おばちゃん"の声が
ホンマにおばちゃん・・・。
映画もそうですけども
キャラクターがハッキリすると
見てる方は楽しめるんですよね。
演じ分けが強烈」
■ 上方と江戸前の落語の違い ■
桂雀々師匠によると
「江戸前落語」は
侍・奉行、大工の棟梁など
"粋"な要素が強いのに対し、
商人の町・大阪の「上方落語」は
商人の設定が多く
「人間のキャラの面白さ」を
引き立てた物語が中心。
(桂雀々)「ばかな人間は
こっち(江戸)では与太郎、
大阪では喜六」
与太郎はフリーターで、
喜六は、仕事はあるけれど
"理屈を並べるアホ役"と
東西の違いを紹介――。
(中島)「おばかさんは
どっちもあるわけですね」
(桂雀々)「ボケとツッコミが
あるわけですからね」
■ 言葉と間 の違い ■
上方落語を披露する際
大阪と東京とで感じる違いに
「言葉」と「間」があるそうです。
(東京)捨てる ⇒(大阪)ほかす
(東京)片づける ⇒(大阪)なおす
(桂雀々)「こちらが訳さないといけない。
言葉のニュアンス(の違い)が
事細かいこと あるんですよ。
説明すると野暮なんだけど
やらなければいけない...」
観客の"ウケ方"も
大阪では
瞬発的に笑いが起きるのに対し、
東京は・・・
(桂雀々)「ジワジワ...と広がる
笑いの間があるんですよね。
間を持たした方が
味わいが(生まれる)」
■ 『しょうもな!』 ■
大阪で育ち、
大学進学で上京した中島さんも
"面白くないことを言った時"の
"優しい東京"
"冷たい大阪"という
東西の違いを実感したそうです。
(中島)「(大阪では)面白くない男の子が
一番ダメ」
(桂雀々)「(女子の)言い方が
ダイレクトにハッキリと
『しょーもな!』と
ドーン!にくるんです。
打たれた時ショックでね」
(中島)「こっち(東京)の子は
面白くなくても
『面白かった』って
言ってくれる」
(桂雀々)「『くだらねぇなぁ...』
って言い方に波がある。
大阪は『しょうもな!』
これはキツイですよね」
(中島)「クラスの女の子から
『しぃぃ・・・』って音が
聞えてくるねん。
『しぃぃ...ょうも な!』」
(小尾)「やだ!それ!(笑)」
(桂雀々)「怖いよ~。怖い怖い。
東京の芸人さん、
大阪に来た時に
すごいピリピリしてました」
■ 桂雀々師匠の最新情報 ■
■落語×室内オーケストラ
『桂雀々と華麗なる音楽の世界』
■日時:2月4日(木)19時開演
■会場:豊島公会堂
■席種:大人 4,500円 ほか
■ウェブサイト: こちら
東京ニューシティ管弦楽団による
オーケストラ演奏のあと
桂雀々師匠の古典落語が一席あり
その後
落語×室内オーケストラのコラボで
「ピーターと狼」(雀々アレンジ)が
披露されます。
(桂雀々)「大阪弁で、ピーターと
狼とおじいさんと
アヒルと小鳥が出てきて
コラボしながら表現する
ということなんですけど」
■落語会『プライム落語』
■1月18日(月)戸田市文化会館 大ホール
■1月19日(火)関内ホール 大ホール
■2月 1日(月)大田区民ホール・アプリコ
■ウェブサイト: こちら
桂雀々師匠の最新情報は
落語家・桂雀々の必死のパッチを
ご覧ください。