なかじましんや 土曜の穴

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12月12日 ゲスト・六平直政さん

 この日のゲストは
 中島信也さんの先輩、
 武蔵野美術大学 彫刻科出身で
 彫刻家としても活動されている
 俳優の六平直政さん。

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 美術大学受験と一浪して
 予備校通いからのムサビ合格――
 そして"透明な髪型"と
 共通点の多い
 六平さんと中島さんによる
 美大/予備校トークに始まり、
 彫刻家を志していた六平さんが
 23歳で芝居の道に進んだ時のこと、
 数多くのアルバイトをしながら
 役者を続けていた時代から
 脱却したきっかけについて、
 そして、今後放送・公開される
 作品での役どころなどを伺いました。

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  彫刻家志望から 俳優へ

(六平)「本当は彫刻家で
     やっていきたかったけど
     彫刻家は食えないでしょ」


 劇作家・演出家で俳優の
 唐 十郎さんが主宰する
 アングラ演劇ブームを支えた
 「状況劇場」の公演に足を運び
 感銘を受けた六平直政さん。

 スタッフ・キャストの
 募集広告を目にすると
 鉄彫刻の腕、溶接の資格を活かし
 「舞台美術をやりたかった」
 応募すると、見事合格。

(六平)「案の定、テントの杭とか
     鉄でしょ。
     その修理ばっかりやらされた」


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(中島)「劇団員が手作りで
     小屋を建てるんですよね」


 やがて「カチンときた」六平さんは
 2年目に逃亡。
 それを連れ戻したのが
 金守珍(キム・スジン)さん、
 佐野史郎さんでした。

 1987年には、金守珍さんと共に
 劇団「新宿梁山泊」結成。

 その後、中島さんは、
 演劇好きの知人に誘われ
 「新宿梁山泊」の舞台を鑑賞すると

(中島)「初めて観てビックリして
     唐さんのお弟子さん筋の
     人が作った劇団から
     アンダーグラウンドン世界に
     
(触れるようになった)


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  役者一本に

(六平)「劇団に入ってから
     ずっとバイトですよ。
     250種類くらいやりました」


(中島)「商業演劇じゃない方々は
     一種の芸術活動なんですよね」

 
 別の仕事しながら
 芝居を続けるケースが多い
 役者の世界――。
 六平さんもそのお一人でした。

 お化け屋敷の人形作り、
 高速道路のどぶさらい、
 さらには
 石原裕次郎さんのお葬式や
 郷ひろみさんの結婚式での
 会場設営の仕事もお務めに。

(六平)「パネルを立てたり、
     要するに大工さんです」


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 34歳の時――
 1991年公開の映画
 『ラスト・フランケンシュタイン』で
 共演した柄本 明さんとの縁で、
 「劇団東京乾電池」の事務所所属として
 俳優業に専念することとなりました。

(六平)「35歳からなんとか
     食えるようになった・・・」


 俳優として"売れる"確率は
 「宝くじに当たるのと同じくらい」
 と言われているそうです。

(六平)「ハンサムだって売れない、
     美人だって売れない、
     顔が悪けりゃ、もっと売れない。
     何が売れるか
     わからないわけよ」


 そうした中でも
 六平直政さんは
 映画だけでも100本以上、
 テレビドラマはその何倍もの
 作品に出演されています。

(六平)「運がよかっただけですよ」

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  司会 / ドラマ・映画

 六平さんは2014年4月から
 司会にも挑戦中。

 ◆『THE 歴史列伝 ~そして傑作が生まれた~
  (BS-TBS/毎週金曜よる10時)

 "傑作"――芸術作品を生み出した
 人間の物語に迫る番組で
 案内人をお務めです。

(中島)「役者さんにとって
     司会の仕事というのは
     どうなんですか?」


(六平)「勉強になりますね。
     "柴田勝家"の時は
     
(ドラマで演じた)
     柴田の気持ちで参加します、と。
     そうすると
(ゲストの)
     学者の人も喜んで。
     だから、役者の
     目線・立ち位置の司会ですね」


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 ◆『最高のオヤコ』(TBS系)
  (2016年1月10日(日)放送

 藤山直美さんと仲里依紗さんが
 オヤコを演じるドラマ。

(六平)「これは面白いですね。
     私は40年くらい藤山直美さんに
     ずっと恋してるスーパーの社長で、
     私もたくさん出ます。
     泣けるし笑えるので
     ぜひ観ていただきたいです」


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 ◆映画『後妻業の女』
  (2016年8月27日公開/全国東宝系)

 大竹しのぶさん主演
 鶴橋康夫さん監督

(六平)「大竹しのぶさんが
     男をだます役で、
     最初に騙されて
     死んじゃう男の役です。
     だから映画館で頭から観ないと
     俺に会えませんよ」


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 コワモテだけど話すととても面白く
 髪型も似ている――
 武蔵野美術大学
 先輩(六平さん)後輩(中島さん)の二人が
 ラジオ番組で共演を果たした
 記念すべき一日となりました。

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