この日のゲストはお化け屋敷プロデューサーの
五味弘文さん。
「僕、怖がりで、ほかのお化け屋敷は
なるべく入りたくないんです」
"怖がり"でありながら
「お化け屋敷を作ることは好きだった」
という五味弘文さん。
長野で暮らす少年時代、
段ボール、布団でルートを設定し
夏休みに遊びに来た親戚向けの
自作のお化け屋敷を作っていたそうです。
(五味)「僕がシーツをかぶって待ちうけて
おどかすということをやってましたね」
大学時代に演劇を始めた五味さんは、
卒業後も劇団で脚本・演出などを
手掛ける一方、
イベントの企画・制作関連の
アルバイトを続けられました。
そして1992年、企画制作に携わった
後楽園ゆうえんちのお化け屋敷
「麿赤児のパノラマ怪奇館」が
驚異的な動員を記録。
以降"大人が楽しめる
エンターテインメント"としての
お化け屋敷を次々とプロデュースされています。
■ プロデューサーの仕事 ■
"お化け屋敷プロデューサー"の仕事は
はじめに「ストーリー」
「ミッション」――お客様に
何をしてもらうか――の
アイディアを考えることがスタート。
次に、演出や図面を考え
造形・美術・衣装などのスタッフとともに
完成へと近づけていきます。
■ ミッション ■
(中島)「お化け屋敷のミッションは
無事帰ってくることじゃないんですか?」
(小尾)「(笑)
大事なミッションですよね」
(五味)「ごもっともなんですけど・・・」
観客は、ゴールするだけでなく
さらなる役割=ミッションを与えられ、
そのクリアを目指すことで
お化け屋敷の世界をより深く
楽しむ(怖がる)ことができます。
五味さんが初めて
お化け屋敷に導入したミッションは
⇒ 入口で魔物の赤ちゃんを渡され・・・
⇒ 出口のお母さんに送り届ける。
⇒ 途中、様々なオバケから
赤ちゃんを守らなければならない!
(中島)「やだな・・・」
(五味)「赤ちゃんを渡されると皆、
胸に抱くんです。
このスタイルを取ると
『守らなきゃいけない』という
気持ちになっていくです」
(中島)「本能やな、動物のね」
■ 夏季限定お化け屋敷 ■
東京ドームシティ アトラクションズの
毎年恒例の夏季限定お化け屋敷は
今年2015年も五味弘文さんプロデュース。
◆『呪い指輪の家』◆
ミッションは、入口で指輪を受け取り、
恨みを抱えて死んだ女性=怨霊の
薬指に指輪をはめ、
その魂を鎮めること。
(五味)「その女性の指が
折れてるんですよね」
(小尾)「ミッションがあると
怖いものには近づきたくない、
でも行かなきゃ...、でも怖い...
怖いもの見たさの心理が
刺激されますよね」
(中島)「『呪い指輪の家』って
日常生活で発想しますかね?
どうやって思いついたんですか?」
(五味)「自分がはめてる指輪を
誰かに渡す行為って
"自分の一部を渡す感覚"が
あるじゃないですか。
お化けと自分が心を通わす瞬間が
生まれるんじゃないかなと思って
考えたところがありますね」
あなたは、指輪をはめて
無事に戻ってくることが
できるでしょうか・・・。
■夏季限定お化け屋敷呪い指輪の家
■開催期間:2015年7月17日(金)
~9月23日(水・祝)
■開催場所:東京ドームシティ アトラクションズ
■料金:820円
■入場規定:6歳以上
■時間帯により演出が一部異なる
【絶叫篇】と【超・絶叫篇】とがあります。
■ウェブサイト: こちら
五味弘文さんの最新情報は
オフィスバーンのウェブサイトをご覧ください。