この日のゲストは女優の
毬谷友子さん。
宝塚歌劇団を退団後、
『贋作・桜の森の満開の下』
『天保12年のシェイクスピア』
そして、お父様でもある
劇作家・矢代静一さん作の一人芝居
『弥々』など、舞台を中心に活躍されている
毬谷友子さんが来月12日に初日を迎える
一人芝居『障子の国のティンカーベル』の
稽古の最中、生放送のスタジオに
お越しくださいました。
『障子の国のティンカーベル』は
去年上演して大好評を得た舞台の再演。
「どうしても演じたい!」と
野田秀樹さんへラブコールを送った
毬谷友子さんの熱意が実り
去年2014年に公演が実現。
(毬谷)「この面白いものを上演しないと、
戯曲は毎年何万と生まれるから
人から忘れ去られてしまう――。
だから上演していつまでも
この戯曲が生きていてほしい
と、そんな思いもあって・・・」
毬谷さんと野田秀樹さんとの出会いは
1989年に、坂口安吾の短編小説
「夜長姫と耳男」
「桜の森の満開の下」などを下敷きとして
野田さんが作・演出・出演した
戯曲『贋作・桜の森の満開の下』に
毬谷さんが"夜長姫"役で出演したこと。
毬谷さんは
完成前の台本に散りばめられた
夜長姫の"セリフ""言葉遣い"を
目にして、自身の
"子どもっぽいところ、無邪気なところ、
残酷なところ"を
見透かされていると感じたそうです。
(毬谷)「私の代表作にもなって、
"野田さんの世界"というのを
理屈じゃないんですけど
わかるんです、何を言おうとしてるか。
だから余計
『・・・ティンカーベル』の
ナンセンスだったり、
ブラックなギャグも含めて
ずっと上演してほしい――、
消えてほしくないんです」
放送では去年上演された
『障子の国のティンカーベル』より
毬谷友子さんが『人でなしの恋』を
歌っているシーンの
ライブ音源の一部をお聴きいただきました。
(中島)「これはいい!
酒飲みながら、
この曲だけ聴いててもいいくらい」
この曲はジョージ・ガーシュウィンの
『Someone to Watch Over Me』に
野田秀樹さん作の詞をあてはめたもの。
(中島)「お芝居っていろんな
楽しみ方があるんですけども、
これは"歌に酔える"」
■ セリフを覚える方法 ■
(小尾)「一人芝居ってことは
出ずっぱりですよね?」
(毬谷)「おととい(稽古で)時間を計ったら
98分ずっと喋ってるの」
(小尾)「どうやって(セリフを)覚えるんですか?」
(毬谷)「・・・死にもの狂い!(笑)
(セリフが)多いし、
辻褄合ってない、根拠がない、
もうメチャクチャですよ。
相手役のセリフもないでしょ。
ホントに怖かったですよ」
セリフを覚える方法は
まず【気合】。
そして【絵】にすることだそうです。
(毬谷)「円周率を覚える人が
"絵"で物語を作って覚えるっていう、
それに近かった」
(中島)「これを越えると自身が付きますね」
(毬谷)「どんな台本を読んでも
『これだけ?』みたいなね(笑)」
■ 毬谷友子さんの最新情報 ■
■一人芝居『障子の国のティンカーベル』
■日程:7月12日(日)~7月20日(月・祝)
■会場:東京芸術劇場 シアターウエスト
■作 :野田秀樹
■演出:マルチェロ・マーニ
■出演:毬谷友子
■ウェブサイト: こちら
毬谷友子さんのオフィシャルブログ
「姐さんのひとり言」は こちら