今朝のゲストは、久しぶりの生出演。東京都八王子市で江戸時代から続く農家ナカニシファームの七代目、中西雅季さんです。
根本さんの第一声は「すごく日に焼けていらっしゃいますね!」という驚きでしたが、ご本人いわく「まだまだ」だそうで、これから夏に向けて真っ黒になるんだそうです。
ナカニシファームは初代の清吉さんが八王子の小比企町という土や環境が農業に適していると言われる場所で米や麦を作ったのが始まり。代々の跡継ぎは、ただ継ぐだけではなく時代に合わせて少しずつ変化させながらアップデートを続けてきました。現在は野菜を中心に栽培、最近では果樹も始めました。今もなお新たなチャレンジが続いています。
雅季さんは七代目長男として生まれたものの、周りからの「継ぐんでしょう?」プレッシャーに反発して、3年前までは農業ではなく別の仕事をしていました。その間に、六代目であるお父さんは農業志望の若い人たちを農園に雇い入れて、「若い人がやっている農家」と地元では評判に。そんな様子を遠くから見ているうちに、雅季さんの中に「農業をもっと盛り上げるために自分にもやれることがあるかも」「親や先祖孝行ができたらいいな」という気持ちが芽生えていきました。3年前にナカニシファームに入ったときには「七代目という意識ではなく、いちばん下っ端からやります」と宣言し、有言実行を続けてきました。
野菜はとても繊細で、オープニングで話した「ひょう」だけでなく、たとえば夜のうちにぐっと寒くなっただけでも翌朝の畑の様子が大きく変わっていることもあります。そういうときはどうするの?という根本さんの心配そうな質問に、雅季さんは「やんなっちゃうねーって言います!」とニッコリ。「しょうがないことなんで」という言葉に、常に自然という予測するのが難しいものを相手に仕事されている人だからこその達観ぶりを感じました。年間を通して約100種類の野菜を作っているのも「一つがダメでも他でがんばればいい」というリスク回避の理由が大きいそうです。とにかく明るく楽しい雅季さん。「パワーをいただきました!」という根本さんとのおしゃべりは、来週も続きます。お楽しみに!