今朝も先週に引き続き、和歌山県紀の川市にある観音山フルーツガーデンを運営する農業生産法人、有限会社柑香園代表の児玉典男(こだま・ふみお)さんと電話をつないでお話を伺いました。
毎日欠かさず食べるフルーツのおかげもあって、元気!パワフル!な児玉典男さん。110年続くフルーツ農家を「5代目」として継いで以来「現場に出て50年の経験」があります。毎日フルーツを食べる理由は、好きだからというだけではありません。外見だけではわからない「味」を自らの舌でチェックするためでもあります。それが、おいしさのバロメーターならぬ「ベロメーター」!(笑)楽しい会話に、根本さんも笑いっぱなしです。
フルーツ山には日々の変化があります。「花が咲いた」「実がなった」「大きくなってきたな」など、変化への気づきを大切にしているそうです。「子どもを育てるような気持じゃないと、フルーツもこたえてくれません」
そんなふうに大切に大切に育てたみかんでも、みかん山にあるときには屋号を冠したブランド名の「観音山みかん」には、まだなれません。同じ山にある樹でも、一本一本、たとえば隣同士でも味が違うというから驚きです。様子を見ながら、必ず1本ずつ「味見」をして、合格がついた樹のみかんだけを収穫。そうして、発送できる段階まで来て初めて「観音山みかん」となるのです。「うちのみかんはハズレが、まずない」というのには、他にも理由があります。それは、機械を使わずに一つずつ手で選別し、箱詰めするという非常に手間も人手もかかる作業を行っているということです。「小さなショックでも味が変わるんです」と、児玉さん。ショックを受けたみかんは、数日たつと味がボケたりしておいしくなくなるのです。山でおいしかったみかんを、おいしいまま届けたい。その想いで「手選別・手詰め」を続けています。フルーツパーラーをどんどん展開していこうという計画も「目の前でお客さんに自分たちのフルーツをおいしく召し上がっていただく」ということを大切にしているから。その経験や感動が次のアクションにつながってよい循環を生み出します。今後は、海外へ輸出や、パーラー事業をいろんなフルーツ産地の農家さんたちに広げていくことなども始めるという児玉さん。根本さんが待ち望んでいる東京でのフルーツパーラー出店も、年内には実現しそうです。「みんなで、楽しみに待ってます!!!」