今朝のゲストは紀州柑橘善兵衛農園七代目当主の井上信太郎さん。和歌山県有田郡湯浅町からのオンラインご出演です。
スタジオには井上さんが送ってくださった善兵衛農園の清見オレンジがどーんと鎮座。とってもいい香りを放っておりました。
善兵衛農園の「善兵衛」というのは、200年以上前の享和3年(1803年)にみかん作りを始めた初代の名前。本家から独立して、
今のような機械もない時代に山の斜面にみかん畑を開墾した善兵衛さんへの敬意をこめてつけられました。
善兵衛農園のある「和歌山県有田郡湯浅町田」という場所は、おいしいみかんのブランドとして名高い「田村のみかん」の生産地です。
縦に長い和歌山県の真ん中、紀中エリアの紀伊水道側で、井上さんの畑からは海がみえるそうです。有田はみかん産地として400年の歴史があり、
好条件がそろった「みかん栽培の適地」。それでも「みかん作りはとても難しい」と、井上さん。毎年冬になると当たり前のようにおいしいみかんを
楽しんでいる私たちですが、生産者さんはそのためにたくさんの研究や勉強、試行錯誤を重ねてくださっているのですね。(ありがとうございます!)
みかんは冬のイメージですが、柑橘は4月頃までいろんな種類が楽しめます。今回いただいた清見オレンジは、果汁がとっても多くて甘くてジューシー!
素晴らしい味わいでした。
「小学校の同級生は7人で、そのうち6人はみかん農家だった」という井上さんは三人兄弟の長男。「ゆくゆくは自分もみかん農家になるんだろうな」
とは思いつつ、「みかん以外の仕事もやってみたい」と考えていました。地元の高校を出た後、和歌山大学の観光学部へ。そこで「グリーンツーリズム」という研究テーマに出会いました。「農業は作って売るだけじゃなくて、巻き込む力も喜んでもらう力もある」ことに気づき、農業を見直すきっかけになったと
言います。また、学生時代の農家民泊が今も素晴らしい思い出になっているそうです。大学を卒業後、
すぐにみかん農家を継がずに井上さんが始めた仕事は......、続きは来週をお楽しみに!