今朝のゲストは先週から引き続き株式会社維里(いさと)代表取締役で全国農業青年クラブ連絡協議会の第66代・67代会長でもいらっしゃる首藤元嘉さん。愛媛県の西条市からオンラインでのご登場です。
35歳のときに農家の12代目として家業を継いだ首藤さんは、完全無農薬にこだわって自然栽培の米作りを始めます。「どんなことが一番大変だったか?」という根本さんの質問に「周りの不理解」だと話してくださいました。無農薬の米は、消費者からの支持は高い一方で、生産者同士では認め合えない部分も大きいとのこと。昨年、有機JAS認証を取得した維里ですが、その際の調査などをめぐって地元とのあつれきがありました。有機農業を行っている農家の数が、今はまだ全体の0.5%と、とても少ないことも、理解してもらえない原因の一つです。
すぐには互いに理解はし合えなくても「それぞれが、やるべきことをやっていくしかない」「お互い様だと思う」と考える首藤さん。今後、追い風になりそうな動きとして、農林水産省が打ち出した「2050年までに有機農業の割合を25%にする」方針に期待をしています。
「このままだと、地球が持たない。疲弊していく。解決策として、有機農業を広めていきたい」
そんな想いで日々汗を流す首藤さんは全国農業青年クラブ連絡協議会の会長を二期連続で引き受けて、活発に活動を続けておられます。とにかく「やってて楽しい」とニッコリ。面白くて楽しいいろんな農家の方たちがいっぱいで、「ずーっと農業の話をしている」のだそうです。(楽しそう!)
最後にリスナーさんへのメッセージを預かりました。「農業は面白い仕事です」と、キッパリ。「やってみようかと思ったら、迷わずにやってみたらいい」
食べものを変えることで、世界をよりよく変えていける!――これが首藤さんの信条です。