先週に引き続き、今朝のゲストは一般社団法人全国農業会議所の事務局長代理、組織事業本部長の山村勝廣さん。メッセージの中にあった
「福祉と農業を合体させた形で」というフレーズに注目されて、「農福連携は、国の大きな施策として注目されている」ことを教えて下さいました。
たとえば厚生労働省では引きこもり対策として農業が役立つのではないかと考えて、研究が進んでいるそうです。
また、障がいのある方が農作業を行うことによって機能改善につながったり、就農によって賃金を得たりできるというメリットもあります。
全国農業会議所では様々な情報発信や支援を行っておられますが、その中から、新規就農を考えている人に役立ちそうなものをいくつかピックアップしてご紹介してくださいました。
まずは「農地探しナビゲーター」。全国の農業委員会から各地の農地の情報を収集し、それを「全国農地ナビ」という名前でインターネットで
発信されています。
と、ここで、「農業の三大要素ってわかりますか?」と山村さん。答えは「農地・資金・技術」。就農というのは、自営業者になるということ。
「何の作物を栽培するか」「規模はどれくらいで行うか」「どのくらいの収入を目指すのか」をしっかり考えた上で、そのための資金集めや技術の習得が必要です。そこで、とっても役立つのが「農業をはじめる.jp」というサイトです。新規就農者に向けた情報が満載!ぜひご覧になってくださいね。
コロナ禍の中でテレワークが進み、住む場所はどこでもいいんだという考えが広がりつつあります。そこで現れたのが「半農半X(エックス)」という言葉。
生活の半分はアルバイトやテレワークでの仕事を行い、残り半分は農業をするというライフスタイルです。また、全国の市町村には過疎対策として
「農地付き空き家」のあっせんなどを行うところがたくさんあります。セカンドライフとして自然の中で豊かに暮らすということも実現できそうな環境が
できつつあります。
「いつか農業をやりたい」という夢に向かって歩み出す方への山村さんからのメッセージは、地域に溶け込めるように「その地域のお師匠さんを
持ってください」ということ。そして、どういう技術を身につけるかが何よりのポイントだということです。「農業が好きな人」なら必ず最後まで
続けられます、という力強い励ましもいただきました。