第57回 11月1日放送 ゲスト:トゥルーバグループホールディングス株式会社代表取締役社長 小野隆一さん②2020/11/08 07:00

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今週も先週に引き続き、トゥルーバグループホールディングス株式会社代表取締役社長であり、トゥルーバアグリグループ代表でもいらっしゃる小野隆一さんがゲストです。

「勝のあることならなんでもやっていこう」という精神でいろいろな事業に参入されているトゥルーバグループですが、その一つにトゥルーバアグリが
あります。「アグリ」!そうです!農産業へも深く関わっておられるのです。

小野さんたちがABL(Asset Based Lending)という「動産」の担保評価を事業の柱として起業されたことは先週お伺いしました。動産には、
企業の持つ在庫や機械、売掛金などに加えて「生き物」も含まれます。たとえば、畜産業における牛もその一つです。
「牛を担保評価するって、難しくないですか?(想像もつかない...)」と驚く根本さんに、「難しいんです」と、小野さん。
だからこそ、データを集めて研究したりサンプル調査をしたりなど様々な工夫を重ねてこられたそうです。相当な苦労もあったようですが
「事業者さんにとっての大切な資産ですからしっかり評価したい」という想いを胸に難しい課題に挑まれてきました。
多種多様なものに対する価値を、それぞれ担保として評価する。いろんな変数があるなか、合理的に分析を行い価値づけをしてきたトゥルーバのこれまでの
努力と経験値の積み重ねによる評価書は、いまでは全国の金融機関から認められ、絶対的な信頼を得るまでになりました。また、金融機関や事業者さんから
要求される内容は今や担保評価だけでなく事業計画の改善やM&Aのサポートなどにも拡大しています。
「現場や実業を知らないと、高いニーズに応えられない」----そう考えた小野さんは、ご縁もあって大分の豊後高田市の耕作放棄地を活用し、
畜産牛の牧場経営にも乗り出されています。「シナリオ通りにいかないことも多い。一つひとつの経験を蓄積していきたい」と、事業の拡大はとどまるところを知らず、全国を飛び回る日々。今後は、モノの評価の先にある決算書には現れない企業価値、人材やネットワークなどの評価も手掛けたいという小野さん。
パワフルな、でもとても温かい眼差しが、とても素敵でした。

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