今朝のゲストは株式会社食農夢創(しょくのうむそう)代表取締役の仲野真人さん。
食農夢創という社名には「農林水産業を『食』と結びつけて夢のある『食産業』へ創造する」という想いが込められています。
仲野さんは、もともとは野村證券という金融の世界でバリバリ働いていた証券マン。
ハードな仕事を続けて7年が経った29歳のときに社内公募に自ら手を挙げて「野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社(通称NAPA)」に出向します。「あと30年続ける仕事として、金融や証券とは違う世界を見てみたい」というなかば「興味本位」のような気持だったそうですが、
このときの選択が仲野さんの「今」につながります。
NAPAでの7年半、農林水産省が推進する「6次産業化」の現地調査のために北は北海道から南は離島の与那国や石垣島にまで
まさに全国津々浦々を飛び回ったそうです。たくさんの素晴らしい生産者と出会い、成功例をひたすらヒアリングする日々を重ねました。
「現場の実際を知りながら勉強することができた」というこのときの体験は仲野さんにとって大きな財産となりました。
農業の未来に本気で関わることを決めた仲野さんは、2019年の3月に明治大学のMBAへの入学を決めます。入学金も支払って、さあいよいよこれからだ......
というタイミングでなんと、人事異動の内示が! MBAを一時中断して異動先でがんばるのか、
それともせっかく抱いた夢をあきらめずに会社を辞めて農の世界に飛び込むのか。悩みに悩む仲野さん。
金融マンとしてはいわゆる花形部署への異動だったので、多くの人は会社を辞めることに反対しましたが、
ご家族やこれまでに仲良くなった全国の生産者さんの応援もあり、辞令から三日後、辞表を提出します。
「夢をあきらめられなかった」という仲野さんの決意に、それまで反対していた人たちからも「決めたのなら応援する!」
と心強いエールが届いたそうです。それから、約一年半。仲野さんは、どんな「夢」を創造しようとしているのでしょうか。
現在の具体的なご活動については来週じっくりお伺いする予定です。お楽しみに!