先週に引き続き、今朝のゲストは株式会社アグリスマイルの創業者で代表取締役の中道貴也さん。アグリスマイルは全国の様々な産地に足を運び、
そこでJAの方や行政の方、もちろん生産者さんたちも参加するプロジェクトチームをつくり、それぞれの産地における課題などについてたっぷり時間をかけて
議論し、その解決策を一緒に考えていくという活動をされています。
解決策の一つとして推進しているのが、栽培技術の動画制作。熟練のプロの技術を後継者に伝えるために、３Dなども使って「現場で教わっているような」
臨場感のある動画をどんどんストックしています。現在は新型コロナウィルスの感染拡大予防のために、これまでのように現地での収穫体験や県外からの
パートタイムの受け入れ、農業技術講習会の開催などが難しい状況ですが、動画を制作してオンラインで公開するなどして技術継承のサポートに努めています。
「産地のプロフェッショナルなみなさんの素晴らしい栽培技術や考え方を、サイエンスやインターネットの領域で支援していきたいというスタンスです」と、
中道さん。自らも研究者である中道さんには、研究者がもっと現場に興味を持ってくれるように、
研究や技術と産地・現場を結ぶ架け橋になりたいという想いもあります。
産地ごとに特産品がある。産地によって畑のカタチも違う。育てている品目も違う。――そういう産地特性のある風景を後世に残したい。
「均一化は嬉しくない」と、中道さん。また、「維持していく」というような消極的な未来像ではなくて、
気候変動をはじめとして様々な環境や社会の変化の中でサイエンスを駆使して「積極的に」将来に向かって「産地」を残していきたいという熱い想いを
受け取りました。
私たちも消費者としてこれまで以上に「産地」に注目していきたいですね！
