第38回 6月21日放送 ゲスト:株式会社林農産 代表 林浩陽さん2020/06/28 07:00

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今朝は先週までのゲスト、菜園生活「風来」の西田栄喜さんからのご紹介で同じく石川県で農家を営む株式会社林農産の代表・林浩陽さんです。
林さんは「23世紀型お笑い系百姓」と自ら名乗っておられるのですが、「23世紀型」って?「お笑い系百姓」ってどういうこと??----まずは、そこが知りたい根本さんです。
質問を受けて「わっはっは!」と電話の向こうから明るい笑い声が返ってきました。
「23世紀型」に込められていたのは、とても素敵なお話しでした。自然と共生して生きているネイティブアメリカンの方たちは7世代先、つまり200年後を考えて大事なことを決めるのだそうです。
「われわれ農業者も、もっと長いスパンで物事をみなきゃいかんのじゃないかな」というわけで23世紀型。とはいえ、しかめっ面してやっていても伝えたいことは伝わらない。だから「お笑い系」!なのです。

兼業農家だった実家の両親が、ある日突然「専業農家になる!」と宣言。大学で美術工芸を学んだ林さんは自動車会社にデザイナーとして就職したのですが、
入社式の日に「今すぐやめて手伝ってくれ」と言われたのだそうです。そのときは「無視しました」(笑)という林さんですが、結局半年後には「ものづくりはデザインも農業も同じだ」と考えて実家に戻ることを決意。
ところが、当時の農業はものづくりの基本であるコンセプト無きままにいろんなことが行われていた、と振り返ります。そこで林さんはコンセプトづくりから始めました。
「農業を通して豊かな生活を創造する」これが、林農産の今も変わらぬ理念です。

石川県にはつきぬけた創造力や努力で活躍する「宇宙人農家」と呼ばれる"規格外"の農家さんが多いそうですが、林さんはその代表格。とりわけユニークなのがユーチューバーならぬ「農チューバ―」としての活動です。
4年前から始めて、これまでにアップした動画は「900本くらいかな」。農作業の様子などの他に幼稚園などで行っている「林さんちの世界一わかりやすい食育授業」などもアップされています。
食育授業の詳しい内容やそこに込められた想い、これからの夢などは来週さらに詳しくお話を伺います。お楽しみに!

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