第30回 4月26日放送 ゲスト:いちご観光農園ママズベリー 斉藤久さん2020/05/03 07:00

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オープニングではリスナーさんからいただいた一冊の本を紹介しました。
『サツマイモの世界 世界のサツマイモ----新たな食文化のはじまり』(山川理・著 現代書館)。送ってきてくださったのは、この本のインタビューと構成をご担当されている南條廣介さんというライターの方です。
根本さんが早速持ち帰って読んで、とても面白い!ということで、番組のオープニングで少しご紹介をさせていただきました。みなさんも、ぜひ、チェックしてみてくださいね。


日本全国に緊急事態宣言が出ている中で、農家の現場にいるみなさんがどんなことに悩み、何を想い、どんな決断をして行動されているのか?今週と来週は、関東近郊の生産者さんにお電話をつないでお話を伺います。
今朝は、千葉県長生郡長柄町にある、いちご観光農園ママズベリーご経営の斉藤久さんです。
通常であれば、いちご狩りシーズン真っただ中!の今、ママズベリーでは新型コロナウィルスによるどのような影響が出ているでしょうか?

「いちご狩りは、千葉県からの自粛要請が出たので今は摘み取って直売と道の駅などへの出荷をがんばっています」と、斉藤さん。
少し前までは、感染防止対策を万全に行うことを前提にいちご園でのいちご狩りをオープンされていましたが、今は、休園しています。
朝早くからのいちごの摘み取り作業はお母さまと二人で行っているそうで、「作業量も多くてかなり疲れます」と言いながらも、
「せっかく実ったいちごを無駄に破棄することにならないように、みなさんに届けるためにがんばっています」と明るい声でお話しくださいました。
実は、ママズベリーでは、昨年の台風15号により全部で4棟あるうちの1棟が倒壊し、ようやく昨年末に建て直しが完了したところでした。
そのためいちご狩りシーズンが始まった頃には平年の7割程度の収穫量だったのですが、3月くらいからようやくたくさん実り始めて「多くの人に喜んでもらえる!」とホッとしていた矢先での今回のコロナ騒動です。
マーケットに出すいちごについては「選別に時間をかけて、おいしい状態で届けています」。言葉の端々に、生産者としてのいちごへの愛と心意気を感じます。
その気持ちを受けて、もともといちご大好きな根本さんの言葉にも力が入ります。
「買って応援、食べて応援!」----みなさんの食卓に、ぜひいちごを。
そして、いつかまた時機が来た時には、房総半島のど真ん中にあるママズベリーにいちご狩りに出かけたいですね。章姫、紅ほっぺ、かおり野などの食べ比べもできるそうです。

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