今朝のゲストは先週に引き続き日本経済新聞編集委員の吉田忠則さん。今日もお電話でのご出演です。
これまでにたくさんの農業の現場を取材されてきた吉田さんから、まずは新型コロナウィルス感染予防対策によってどんなことが起こっているかを伺いました。
ニュースなどでも連日取り上げられていたように、やはり「学校の一斉休校」による影響は大きかったようです。また、その後続いた「イベントの自粛要請」によってマルシェなどを伴うイベントが次々に中止になりました。それらに向けて食材を提供しようとしていた生産者さんたちは、売り先がなくて多くの在庫を抱えることになりました。
さらに、緊急事態宣言が出たことで飲食店の営業にも制限がかかり、レストランなどに食材を納品していた生産者さんたちはとても困られているようです。
それでも、日常の生活には支障が出ないようにスーパーマーケットなどには、ちゃんと毎日たくさんの食材が並んでいます。
「こういう状況の中で、野菜などを作ってくださっている人へのありがたさ、そしてそれを運んでくださっている人の大切さを改めて感じます」という吉田さん。
日本では、昨今「食品ロス」の問題が取りざたされてきましたが、食べものがきちんと手に入る大切さへの感謝をきっかけにして「ロスを出さない努力」をみんなでやっていきたいですね、と根本さん。
お話しの最後に、吉田さんが最新著書「逆転の農業」の執筆の中で感じられたことを3つ伺いました。一つは「農協」の重要性。
ある地域の人たちが同じ作物を同じように作って同じように出荷して、農業を続けられるのは農協が「売ってくれる」からこそです。二つ目は、都市近郊での就農という新しいカタチへの大きな可能性。
消費者の多いエリアの特性を活かして「ファン」づくりで成功している新規農家さんが現れているそうです。三つ目は、市民農園で誰もが農業に触れ合う機会を持つことの大切さ。
若者や子どもたちが、いろんな形で農業に接することが、未来の担い手を育てます。
かつての日本がそうであったように、「農業を自分たちの手に取り戻そう」!----このメッセージに、ベランダ菜園を親子で楽しんでいらっしゃるという根本さんも大きくうなづかれていました。
※マイナビ農業のサイトに吉田さんの記事が週一でアップされています。そちらもぜひ!