今朝のゲストは株式会社菊地農園塾(キクチファームスクール)の代表取締役社長、菊地康等さん。こんがりと日焼けしたお顔にブルー系の装いが素敵です。さわやかな笑顔で、まさに頼れる「アニキ」という感じ。
茨城県常総市にある農園の経営者として毎日畑に出て従業員たちと一緒に汗を流すと同時に、「農園塾」の塾長さんでもいらっしゃいます。「農園塾」では、一緒に野菜を作りながら、農業人材の育成もかねています。
「塾の研修生は、給料をもらいながら、農業を学べるというスタイルです」。高い授業料を支払って教えてもらうというのではなく、「現場」で「実践的な農業を行う」ことにこだわっています。
「お金をもらうというのはこういうことだっていうことを、わかってもらいたい」というのが菊地さんの願いなのです。
もともと、農家の次男坊。本格的に実家の手伝いを始める前に、勉強をかねて一年間、いろいろな農家に「丁稚奉公」に出かけたそうです。「いろんな経営者がいて、いろんな農業があることを知りました」。
一口で農業といっても、その中身は十人十色。じゃあ、自分はどんな農業を目指そうか、と考える中でたどりついたのが「農園塾」というカタチだったのです。
現在、菊地農園で働いている人の年齢は19歳から71歳まで!塾で完備している個室寮で暮らす人もいれば、近隣から通ってくる人やパートで働く人などもいます。
将来の独立を目指して入塾する人は、一度は一般社会で働いた経験を持つ人が多く、菊地さんは「彼らから学びや気づきを得ることも多い」とのこと。「いろんな違いがあって、面白い」
かつては3K(キツイ・キタナイ・キケン)と呼ばれることもあった農業を、菊地さんは「変えていきたい」と、様々なチャレンジを行っています。
「適正な利益を上げて、ちゃんと家族を養える。休みもきちんと取れて、家族との時間を楽しめる」----そんな「経営」としての農業を広めたい。
そんな志を胸に、菊地農園塾では実際にどんなことが行われているのか? 来週に続きます。お楽しみに。