第22回 3月1日放送 ゲスト:タケイファーム代表 武井敏信さん2020/03/08 07:00

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今朝のゲストは、「心を動かす野菜」タケイファーム代表の武井敏信さん。「心を動かす」というのはいったいどんなふうに?そんな質問から始まりました。素敵な会話だったのでここで再現させてください。
武井さん「野菜をつくって届ける。受け取ったお母さんが、おいしいものをつくろうと思う。子どもたちはそれを食べて、野菜が好きになる。
シェフは、うちの野菜を見ていつもよりもやる気が出て、包丁を持つ手に力がこもる......。そんなことを思っていたんですが」
根本さん「いたんですが??」武井さん「今、いちばん心が動いているのは僕自身です。毎日、動いちゃってます!」なんてステキな言葉。スタジオにいたスタッフたちの心もグイっと動かされました。
そんな、野菜づくりへの情熱あふれる武井さんなのですが、子ども時代は実家が農業であることがコンプレックスで「一番やりたくない仕事」だったそうです。
ご両親も「農業は儲からないからやるな」とおっしゃっていたそうで、選んだ仕事は会社員。営業マンとして実績を積んで、店長に。
でも、心身ともに疲れ切って、本人いわく「人生をあきらめて」実家に戻り、農業を手伝うことになりました。農業のことを何も知らなかった武井さんは、まずは本を買って勉強。
それが、新規就農者29人のドキュメンタリーでした。「8割の人が失敗していると感じました。だから、僕は、農業を始める前に『やらないこと』を決めたんです」。たとえば売り上げ(お金)を目標にすることは、やらない。農業は自然災害の影響を多大に受けるので、お金をモチベーションにするのは危うい。そこで、武井さんが立てた目標は「農業の地位を高める」こと。
「お前のお父さん、何やってるの?」と子どもが聞かれたときに、自信をもって答えられる職業にしていきたい。そんな想いで武井さん流の農業が始まります。「営業は一切しない。その代り、情報発信はする」。
8年間毎日ブログで発信を続け、次第にファンを獲得していく武井さんのチャレンジの日々については来週をお楽しみに!

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