今朝のゲストは日本豊受自然農株式会社代表の由井寅子さん。真っ赤なお洋服で、スタジオがパッと明るくなりました。
「冬なので、太陽のような服を着てきましたよ」という由井さんの笑顔も、まるで太陽のように輝いています。
日本豊受自然農は、農業生産法人。自然と共生するという哲学に基づいて、種から自家採取するという完全オーガニック農法で野菜やハーブを育てています。
農薬を一切使っていない野菜は、皮も茎も葉っぱもすべて「まるごと」使える!ということで、野菜を使った化粧品や、野菜の色素で染めたスカーフ、葉っぱで作ったふりかけ、お菓子なども作られています。
この日の由井さんのお顔は「ファンデーションは大根から、シャドーは紫芋からつくったものです」。とてもナチュラルな自然な色合いで素敵でした。
そもそも、由井さんが今のような自然農にたどり着くまでには、2つの大きな流れがありました。ひとつは、ご実家が愛媛県の農家だったこと。
「父を早くに亡くして、母が百姓をして育ててくれました。貧乏だったから、農薬が買えない。トラクターも買えない。だから、手作業で有機栽培するしかなかったんです」とニッコリ。
当時、育ち盛りの由井さんは畑から無尽蔵に食べもの(野菜)が採れることにとても感謝していたそうです。もうひとつは、働き盛りの頃にストレスから潰瘍性大腸炎を患ったこと。
農薬を使った野菜が食べられなくなってしまい、自らの経験として「有機野菜は体にいい」ことを確信し、当時暮らしていたヨーロッパでオーガニックの勉強を始めました。
「食べ物は身体をつくる。だから、安心安全が大切」というのは今も変わらない由井さんの「核」となっています。
オーガニック栽培をしている農家はあっても、由井さんが目指す「原種の種から」育てるという動きはまだまだなくて、自分で始めるしかないと決心した由井さん。
今では落ち葉の堆肥を使った土づくりから始めた土壌菌豊かな北海道と静岡の二カ所の農園でハーブや野菜をつくっています。「原種のものを食べると、身体が喜びます」。さらに、栄養もとっても豊富なんだそうです。
この日は、「豊菌グルト」という乳酸菌などの入った飲料もお持ちいただき、試飲。おいしくて、まさに身体にいい感じ!と、根本さんにも大好評でした。