第11回 12月15日放送 ゲスト:FARMSIDE works 代表、阿部梨園マネージャー 佐川友彦さん2019/12/22 07:00

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今朝のゲストはFARMSIDE works 代表、阿部梨園マネージャーの佐川友彦さん。「阿部梨園の知恵袋」というサイトで業務改善のためのノウハウを無料で公開されていることでも注目されている方です。

群馬県出身の佐川さんは、東京大学農学部を卒業後は外資系化学メーカーで素材の研究開発の仕事に従事されますが、「もっと目の前の人の役に立つ仕事がしたい」
「できれば地方の人のために働きたい」という想いから会社を辞めることを決意。ご本人いわく「しばらくプラプラしてたんです」という日々が栃木県宇都宮市で始まりました。
あるとき、近隣の梨農家さんが「とても熱心で、とても美味しい梨をつくっているんだけど、経営面で困っていることがある」という話が耳に入りました。
「自分には農作業はできないけれど、経営課題の解決なら力になれるかもしれない」と、期間4か月のインターンとして経営に参加したのが「阿部梨園」だったのです。
当時、阿部梨園が抱えていた大きな課題は「家族経営」というステージから次の段階、つまり従業員を一人前のプロに育てて、仲間として一緒に成長していくというステージへ進むことでした。
「美味しい梨をつくることはできているし、ちゃんと売れている。だけど、事務や経営面がそれに追いついていない」と感じた佐川さんは、「4カ月で100の課題を改善します!」と宣言し、実行していきました。
そして、4か月が過ぎるころには「まだまだ解決したい課題がある」と気付き、「課題があるイコール大いなる可能性だ!」と感じて、フルタイムで雇ってほしいと阿部社長に直談判。受け入れられて、
そこから3年で、なんと500件もの業務改善を行いました。さらに、そこで培った「カイゼン」情報を他の農家さんたちにも知ってもらいたいと、無料公開のためのサイトを作ります。
資金をクラウドファンディングで集める際には県内のつながりや農家仲間だけではなく、農業に関心の高い若手団体「GOBO」などの協力が大きな支援につながったという話に、
「若い人たちが農業を支えている」ことに嬉しさを感じたという根本さんでした。
来週は、実際の業務改善例などをじっくりお伺いしたいと思います。

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