2003.1.11 バロムワンストーリー

 今から数年後の近未来、関東の地方都市、大洋市(たいようし)。
そこには数万年前に隕石が落下したといわれる湖、流星湖(りゅうせいこ)があり、
この近辺で、えたいの知れぬ妖獣に人間が襲撃される事件が続発していた。

 ある夜、同じ学校に通う中学2年生、
白鳥健太郎と木戸猛のパソコンに異変が起きる。
画面上に「コプー」と名乗る映像が現われ、
「悪の遣い・ゴーモンから
この世を救うために選ばれたのは、健太郎と猛だ。」と告げた。

その後、妖獣に襲われ、崖から転落したふたりは、海底で「コプー」と再会。
そこで、ゴーモンを察知する小型ギア「ボップ」と、
ブレスレットを与えられ、
「ふたりがひとつとなる時、正義の使者・バロムワンとなる」
と告げられたのだった。

 さいとうたかをさん原作の「バロムワン」は、
特撮ヒーロー「超人バロム1」として、1972年に放送されていました。
 「バロムワン」が他の特撮ヒーローと異なるのは、
「健太郎と猛の友情バロメーターが
あるレベルを越えるとバロムワンに変身する」という斬新な設定。
「ふたりがいっしょにいないと変身できない」
「ケンカをすると変身が解けてしまう」
というリスクを抱えたこの変身方法は、
当時の少年達に大きな衝撃を与えました。

 強い友情の絆で結ばれたふたりの少年が力を合わせる時、
正義の超人が誕生する。
 21世紀、オリジナルストーリーで復活した
アニメ版の「バロムワン」は、30年前の実写と同様、
熱い「友情」と「正義」を描いた作品なのです。







(取材・構成:大村)